2020.10.5
スペース・バルーン株式会社(本社:茨城県⽔⼾市、代表取締役社⻑:増⼦ 秀典、以下「スペース・バルーン社」)は、2020年9⽉21⽇に関東沿岸・茨城県沖では初となる、⾼⾼度気球による成層圏⾶⾏実験を成功させました。
また、この度の成功で得た成果をもとに、年間100組限定で「スペースバルーン・フォトサービス」を、⼀組50万円(税別)で提供するサービスを開始することといたしましたので発表いたします。本サービスは本⽇2020年10⽉5⽇より受付を開始し、2021年中に撮影を⾏う計画です。
従来、関東沖での実験は種々の⼤変厳しい条件のもとで、⾼⾼度気球による⾶⾏実験が困難とされてきましたが、今回、東京⼤学発宇宙スタートアップ「株式会社ASTROFLASH」の技術協⼒と、地元⾃治体や関係団体の協⼒を得て、茨城県東茨城郡⼤洗町より打上げ、本⾶⾏実験を無事成功させることが出来ました。
スペース・バルーン社では、今回の実験にあたり、特に(1)打上げ⼿順の標準化、(2)事前シミュレーション精度および回収精度の向上のための技術開発、(3)関係協⼒者の今後の体制作りに重点を置いて取り組みました。
回収精度の向上については、従来⼀般的に採⽤されていたGPSモジュールや無線端末による位置補⾜では、不⼗分な点と利⽤に対しての規制があることから、新たに「低電⼒広エリア通信“LPWA(Low Power, Wide Area)”」の技術の⼀つであり、東京⼤学 中須賀・船瀬研究室開発の「LoRaモジュール」を採⽤し、予測が難しい地域での捕捉制度を⾼めることに取り組みました。また事前シミュレーションの精度向上に努め、⽇々変わる気象条件に合わせ、打上げるスペースバルーン側の要件を制御することで、あらかじめ定めておいた⾶⾏経路、着⽔場所に対し、ほぼ予定通り⾶⾏し、回収することに成功しました。この成果を基に、今後はさらに打上げに関わる⼿順の簡素化、標準化を進め、今後茨城沖での⾼⾼度気球による安全で確実な成層圏実験を加速させていく考えです。
併せて、この成功で得たノウハウを基に、新たな事業サービスとして『スペースバルーン・フォトサービス』を開始いたします。従来、⾼⾼度気球による宇宙撮影は、数百万円以上の費⽤が必要とされてきました。スペース・バルーン社では、専⽤の機体を新たに開発(特許申請準備中)し、かつ東京近郊の茨城県沖で宇宙撮影を⾏うことで、低コストでのサービス運⽤が可能と判断し、このメリットを市場へ還元すべく、1組当たり50万円(税別)という低コストで、宇宙撮影を⾏う仕組みを準備いたしました。
まず初めに、向こう1年間で、100組限定で、申込者のお気に⼊りの写真やグッズ、記念メッセージなどを打上げ、宇宙映像撮影した写真やビデオをお届けいたします。
サービス期間: |
今回募集分 2020年10⽉5⽇〜2021年末(募集期間含む) |
打上げ・撮影: |
2021年春より順次、茨城県沖にて撮影予定 撮影時期は、スペース・バルーン社が決定し、申込者の準備が出来次第順に実施します。 |
申 込 み 枠: | 100組限定 |
申込み⽅法 |
スペース・バルーン社ホームぺージより申込みを受付けます |
サービス価格: | 50万円(税別)/組 |
撮影内容・対象等について: |
参加者のお気に⼊りの写真やグッズ、記念メッセージなどをスペースバルーンで成層圏に打上げ、⻘い地球と、漆⿊の宇宙をバックにその動画を撮影します。(注︓対象物の⼤きさには指定があります。また気象条件等により上空での映像は、それぞれ異なるものとなります。) そして、撮影した動画の⼀部とベストフォト10枚を納品いたします。 ※納品した映像の利⽤等につましては、別途利⽤規約に従ってご利⽤いただけます。 |
<今回の⾶⾏実験にて撮影した会社ロゴ、茨城県⽔⼾市の名産である⽔⼾納⾖の⾶⾏映像 (⾼度20,000m付近)>
⾶⾏するスペース・バルーン社のロゴ映像
雲の遥か上を滑空する⽔⼾納⾖の映像
今回の茨城県沖でのスペースバルーン⾶⾏実験では、地球と宇宙を背景に、スぺース・バルーン社のロゴや「⽔⼾納⾖」の撮影にも挑戦いたしました。
打上げ場所である茨城県での挑戦にちなみ、そしてスペース・バルーン社の本社がある⽔⼾市が全国有数の納⾖の産地であり、納⾖をイメージした「ご当地キャラクター」の活躍をはじめ、地元のPRとして最適な被写体として「⽔⼾納⾖」を選定いたしました。
あいにくの曇り空ではありましたが、打上げた納⾖は、マイナス60度に達する厳しい環境や、⾵速80メートル/秒を超えるジェット気流の中でも、まるで雲のじゅうたんを滑るように、粘り強く⾶翔している映像が撮影できました。
今後、スペース・バルーン社では、この成功と地元の地の利を活かし、茨城県に宇宙開発・実験の場となる『宇宙港』の建設を構想しています。今回の⾼⾼度気球による成層圏⾶⾏実験の成功は、茨城県における宇宙開発・実験の機会を⼤きく広げ、多くの企業進出や専⾨技術者育成の機会を創出するのに役⽴つものと考え、地元⾃治体・団体のご協⼒を得ながら夢の実現へ取り組んでまいります。
『スペースバルーン』とは、ガス気球(バルーン)を利⽤し、成層圏をターゲットとした宇宙開発⽅式です。すでに各国でも多くの打上げ実績がありますが、主にエンターテインメントを⽬指した「撮影打上げ」が多いのが特徴です。
スペース・バルーン社では、スペースバルーンの技術を応⽤・発展させ、2021年には有⼈⾶⾏実験を⽬指しています。また、リモートセンシングによる産業⽀援システムの開発や、係留型防災気球システムを開発中で、今年中にはそれぞれの実証実験を⾏うことを計画しています。
さらに、このような実験場をベースに、茨城県に宇宙港(スペースポート)を開港することを構想しています。この宇宙港には、宇宙開発に関わる様々な企業や団体が集い、新たな技術を⽣み出し、我が国の産業の発展に貢献することを⽬論んでいます。また⼦ども達の⾃然科学の学びの場として、教育の機会も提供してまいります。
会社名 : スペース・バルーン株式会社
代表者 :代表取締役社⻑ 増⼦ 秀典
本 社 : 〒310-0063 茨城県⽔⼾市五軒町⼀丁⽬5番48
事業所 :〒104-0061 東京都中央区銀座1-8-19 キラリトギンザ 11F
設 立 : 2020年3月26日
URL : https://www.spaceballoon.co.jp/
事業内容:
※このプレスリリースに掲載されている会社名、商品名は各社の商標および登録商標です。
スペース・バルーン株式会社
担当 : 安川(やすかわ)
E-mail: info@spaceballoon.co.jp
以 上